我々世代のNHKの夕方、といえば「プリンプリン物語」と並んでこちらを忘れるわけにはいきません。
『600 こちら情報部』
1978年4月3日〜1984年3月30日
NHK総合テレビ、月曜〜金曜18:00から25分番組
当時のNHKとしては画期的な子ども向け情報バラエティ番組で大人気を誇り、6年間で生放送回数は実に1,343回にもなるのだそうです。
キャッチフレーズは「マンガより面白く、塾よりタメになる」。
特集コーナーではトレンド情報、キャンディーズ解散、アニメの声優インタビュー、P-MODEL、ヒカシュー、プラスチックスのインタビューとスタジオライブ、ゲイリー・ニューマン来日時のインタビュー…などがWikiには掲載されていますが、
ほかにもマンザイブーム絶頂のビートたけし、大平正芳総理大臣、ディーゴ・マラドーナやクイーン、岡本太郎に植村直己まで、とにかくバラエティに富んでいます。
中でもアントニオ猪木や初代タイガーマスク特集は「NHKがプロレス!」と驚いたのを覚えています。
https://youtu.be/-vNvImeoicc
▲猪木にタイガー、高田にゴッチさんまで登場
出演者は司会の鹿野浩四郎さん、帯淳子さん、そしてご意見番的な役割の田畑彦左衛門さんのお三方。
いまでもフルネームで覚えてます(笑)。
田畑彦左衛門さんはNHK解説員ですが、ほかのお2人は役者とタレントでアナウンサーではなかったんですね。良い意味でNHKらしくない番組にしたかったのだろうと思いますが、この当時のNHKとしては思い切った試みで画期的でしたね。
スタート当時の様子を、NHKのグラフ誌はこう伝えています。
「新鮮な情報を、ナマで送る子ども版ニュースショー<600こちら情報部>がスタートして約2か月。ホットなニュース、ナウな情報は、小学生、中学生ばかりでなく、高校生やおとなにまで支持されている。番組の中で募集するイラストは全国の視聴者からどんどん送られ、担当者への手紙も1日1000通を超すという。予想を上まわる反響の大きさに、担当者一同、大張り切り。」
…時代を感じさせます(笑)。
ロクジローというマスコットキャラのシールとか、バッチとかがもらえるイラストコーナーも人気でした。
▲出演者紹介ページ。若き日の高田文夫氏、戸田恵子さんの姿も!
毎週金曜日は各ジャンルの専門家がゲストで出演し、子どもたちの質問に答える「なんでも相談」がありました。
答える先生は、樋口清之(歴史学者)、塚田茂(放送作家)、松平康隆(ミュンヘンオリンピック・男子バレーボール監督)、餌取章男(月刊サイエンス編集長)、山口規容子、田村英子(医師)。
中でも松平監督は特に印象あります。
↑今見るとセットが地味ですね(笑)。
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