今回は、ポピー超合金ではなくタカラ(現タカラトミー)の商品です。
マグネットギミックが革新的でTVアニメよりも玩具が大ヒットになる、という奇妙な現象を巻き起こした「鋼鉄ジーグ」についてご紹介します。
©TOEI ANIMATION
●TVアニメ「鋼鉄ジーグ」
1975(昭和50)年10月5日〜1976(昭和51)年8月29日
NET(テレビ朝日)系
毎週日曜日18時00分〜18時25分全46話
原作:永井豪・安田達矢とダイナミック企画
製作:東映動画
TVアニメは同日放送スタートの「UFOロボ グレンダイザー」を元「ゲッターロボG」スタッフが担当。
こちらの「鋼鉄ジーグ」はそれまで「マジンガーZ」「グレートマジンガー」を担当していたスタッフが手がけた、のだそうです。
●イタリアで大人気
この「鋼鉄ジーグ」は国内放映後に海外へ輸出され、特にイタリアで大人気なことで知られています。
イタリアではマジンガーシリーズ第3弾「UFOロボグレンダイザー」が「UFO Robot Goldrake」のタイトルで1978年に放映され空前の大ヒット。そして翌1979年から放映されたのがこの「鋼鉄ジーグ:Jeeg robot d’acciaio」でした。
当時の子供世代が大人になってからもその人気は継続し、
歌詞の半分が「バンバンババン」で有名な日本版主題歌が使われるシュールすぎるルノーのCMや、
https://www.nicovideo.jp/watch/sm1318869
なんと2015年には「鋼鉄ジーグ」が物語のモチーフとなる映画『皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ(Lo chiamavano Jeeg Robot)』までが公開され、イタリアのアカデミー賞といわれるダヴィッド ディ ドナテッロ賞(2016年)で史上最多16部門ノミネート、史上最多7部門受賞となる大ヒット!
根強い人気を物語っています。
偶然でしょうが、ジーグはマジンガーシリーズに比べ、カラーリングがイタリアンですよね。
●大ヒット「マグネモ」規格
玩具を担当したタカラは当時、「鋼鉄ジーグ事業部」を設立(!)”打倒ポピー超合金”の強い意気込みで商品化したのだそうです。
しかしこの事業部…楽しそうですね(笑)
「関節部がマグネットでジョイント、永久磁石で脱着・交換できる」というありそうでなかったギミックと、
下半身が馬のケンタウルス状態になる別売りパーツ(パーンサロイド)などのバリエーション展開で大人気でした。
砂場で遊ぶと磁力が弱り、腕や脚がポロポロ外れるようになるのがタマニキズでした。
ロボというより人間的なプロポーション、イエロー&グリーンの独特なカラーリングでなんとも独特です。
【中古】スーパーロボット超合金 鋼鉄ジーグ 約130mm ABS&PVC&ダイキャスト製 塗装済み可動フィギュア 価格:16,566円 |
●タカラ マグネロボ シリーズ
鋼鉄ジーグの大ヒットを受けて、その後タカラがスポンサードするTVアニメシリーズ&玩具が続々と制作されました。
「ゴワッパー5 ゴーダム」1976
「マグネロボ ガ・キーン」1976
「超人戦隊バラタック」1977
いずれも独特かつ斬新なデザイン。なんともいえない魅力がありました。
完
【昭和 当時モノ玩具 記事INDEX】
ポピー超合金~①「マジンガーZ」1972
ポピー超合金~②ジャンボマシンダー「グレートマジンガー」1974
ポピー超合金~③「勇者ライディーン」1975
ポピー超合金~④「コンバトラーV」1976
ポピー超合金~⑤「UFOロボ グレンダイザー」1976
ポピー超合金~⑥「大空魔竜ガイキング」1976
ポピー超合金~⑦「がんばれ!!ロボコン」1974
ポピー超合金~⑧「ポピニカ」シリーズ!1972
ポピー超合金〜⑨「ゲッターロボ」&「グレートマジンガー」1974
ポピー超合金⑩「大鉄人17」1977
小さな巨人 タカラ ミクロマン①~70年代当時モノ カタログ
小さな巨人 タカラ ミクロマン② 〜70年代当時ものコレクション紹介編
タカラ マグネモ 「鋼鉄ジーグ」1975
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