「トムとジェリー」特集第2弾!「ニブルス(タフィー)」登場回のまとめです。
>前回の①「トムとジェリー」とは?はコチラ
前回から小学1年の息子とともに、YouTubeとニコニコ動画で「真ん中の話」を含む「トムとジェリー」を100タイトル以上観てしまいました…←バカ
中でもマイブームなのが、ジェリーの甥っ子、ニブルス(タフィー)回です。
●ニブルス(タフィー)とは
ジェリーのいとこ、甥っ子。初期は「孤児」のねずみ。
グレー(ねずみ色)に白いオムツがトレードマーク。名前は「ニブルス」。時期により「タフィー」とも呼ばれます。
※一度だけ、双子で登場する回(「インディアンごっこ」)があり「タフィーとニブルスの共演」と言われたりもしますが、単に設定が揺れているだけで、2人いるワケではないそうです(といいつつ双子で出てくる回があるのでややこしいのですが)。
昔のTV(TBS)版の吹き替えは後の「一休さん」「キテレツ」でおなじみの藤田淑子さん(2018年12月にお亡くなりになりました)、「新オバQ」の堀 絢子さんが吹き替えを担当されています。
ジェリーの従兄弟には他に、
腕力の異様に強い「マッスル」
伯父さんに“ケンボー“の唄で有名なテキサスの「アンクル ペコス(ペコスおじさん)」
がいます。
●爆笑必至のニブルス登場回
ニブルスは無邪気な甘えん坊、そして食いしん坊キャラとして描かれます。
世話役のジェリーはそんなニブルスの大暴れに振り回され、サポートに徹しますがいつしかニブルスにサポートされる展開に。
ニブルス登場回はいずれも、数ある「トムとジェリー」エピソードの中でもスラップスティック(ドタバタ)具合がすさまじく、どれを観ても大笑いする傑作揃いです。
それではニブルス(タフィー)登場回をご紹介しましょう!
※動画リンク切れたらごめんなさい
①「捨てネズミ」(1948年)
記念すべき初登場。ジェリーの家の前に捨てられた「お腹を空かせた孤児」という設定。ものすごい食欲!
②「台所戦争」(1948年)
同じく孤児設定で、ジェリーが「感謝祭の夕食に孤児院から招待した」とあります。そんな古き良きアメリカの風習を学べるのも良いところですね。
③「花火はすごいぞ」(1950年)
7月4日のアメリカ独立記念日、ジェリーの制止を無視して花火(爆竹)をやりたがるニブルス無双。アメリカでも(かつては)祝日を花火で祝う風習があったのですね。
④「インディアンごっこ」(1952年)
双子で登場(もう一人はダレだよ)。インディアンに成り切った2人がトム相手に無双を働きます。アワワワワーからのシッポ切断、頭部切断コンボのテンポがツボです。
⑤「パーティー荒らし」(1952年)
アカデミー賞受賞作品。「三銃士」のパロディ。トムがギロチン処刑されるという戦慄過ぎるエンディング!ニブルスがアロウェットを唄いながら作るサンドウィッチが美味しそう(後述)。
⑥「トム氏の優雅な生活」(1953年)
過去の総集編的な登場ですが、この作品から「ジェリーの甥」という設定に変わったのだそう。
⑦「ネズミの学校」(1954年)
https://www.nicovideo.jp/watch/sm15614632
ジェリー先生がニブルスにネコとの付き合い方を教えようとしますが、ニブルスはガン無視してトムと仲良くするお話(似たお話に子ネコがトム先生に…という「やんちゃな生徒」があります。こちらもおススメ)
⑧「氷あそび」(1954年)
https://www.nicovideo.jp/watch/sm17949494
冷蔵庫を利用して家中をリンクにしてスケートを楽しむお話。このお話でアメリカ家庭のスケールのデカさとリッチさを知った人は多かったと思います。
⑨「武士道はつらい」(1954年)
http://nico.ms/sm9515358?ref=share_others_spweb
同じく「三銃士」パロディ。ニブルスはジェリーが友人から騎士見習いを頼まれた息子の「プチ」と呼ばれています。
⑩「王様を起こさないで」(1958年)
http://nico.ms/sm9115488?ref=share_others_spweb
こちらも騎士のお話。王様に「ネズミに昼寝の邪魔をさせるな」と命じられたトムがアーーー!で案の定、絶体絶命に…のところでニブルスが唄う子守唄(後述)が絶妙。
⑪「我こそ勇者」(1958年)
http://nico.ms/sm33965874?ref=share_others_spweb
騎士は騎士でも「ロビンフット」をモチーフにした作品。もはやニブルスがリーダー。
●ニブルスの唄うフランス童謡
ニブルスの魅力のもう一つは、劇中で唄うシーン。
騎士スタイルで登場する「三銃士」パロディ シリーズではフランス生まれの子役、フランソワーズ・ブラン=コッタン(Françoise Brun-Cottan)が起用され、フランス語で唄うシーンはかわいくて爆笑必至です。
1952年の「パーティ荒し(The Two Mouseketeers)」の中でサーベルでサンドウィッチを作りながら唄うのは、フランスの童謡「ALOUETTE,GENTILLE ALOUETTE(邦題 ひばり)」。
Alouette, gentille Alouette
(アルゥエッテ ジョンティユ アルゥエッテ)
Alouette, je te plumerai.
(アルゥエッテ ジュ トゥ プルュメレ)
Alouette, gentille Alouette
(アルゥエッテ ジョンティユ アルゥエッテ)
Alouette, je te plumerai.
(アルゥエッテ ジュ トゥ プルュメレ)
Je te plumerai la tête,
(ジュ トゥ プルュメレ ラ テーッ)
Je te plumerai la tête,
(ジュ トゥ プルュメレ ラ テーッ)
Et la tête – et la tête,
(エ ラ テーッ、エ ラ テーッ)
Alouette – Alouette, ah…
(アルゥエッテ、アルゥエッテ アー)
ヒバリさん、かわいいヒバリさん
ヒバリさん、羽をむしりましょう
ヒバリさん、かわいいヒバリさん
ヒバリさん、羽をむしりましょう
頭の羽をむしりましょう
頭の羽をむしりましょう
それから頭、それから頭
ヒバリさん、ヒバリさん、アー…
可愛らしいメロディと裏腹になんともすさまじい歌詞です(笑)。
もう一つ、1954年の「武士道はつらい(TOUCHE,PUSSY CAT!)」、1958年「王様を起こさないで(Royal Cat Nap)」でタフィーが絵描き歌や子守歌として唄う曲は、同じくフランス民謡の「FRÈRE JACQUES(邦題 兄弟ジャック」。
Frère Jacques, Frère Jacques,
(フレェレ ジャケ、フレェレ ジャケ)
Dormez-vous ? Dormez-vous ?
(ドーァメ ヴゥ?ドーァメ ヴゥ?)
Sonnez les matines, sonnez les matines !
(ソネ レ マティネ、ソネ レ マティネ)
Ding, deng, dong ! Ding, deng, dong !
(ディン ダン ドン!ディン ダン ドン!)
兄弟ジャック、兄弟ジャック
お眠りですか?お眠りですか?
朝の鐘を鳴らしてください
朝の鐘を鳴らしてください
ディン、ダン、ドン!ディン、ダン、ドン!
ホンモノの子役ならではの不安定な音程がキュート。さらにはニブルスの描くトムの似顔絵が爆笑です。
さてさて、あまりの抱腹絶倒に思わず第2回となった不朽の名作「トムとジェリー」。
また気が向いたら、ほかのエピソードもご紹介しますね。
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