「宇宙戦艦ヤマト」と西崎義展氏①アニメブームの先駆け

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アニメ
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Amazonプライムで『宇宙戦艦ヤマト2199』(原作:西崎義展氏)を観て、改めてヤマトの面白さにハマってしまいました。

 

本作は2013年4月7日~2013年9月29日にMBS製作・TBS系列で全26話放送された、第1作『宇宙戦艦ヤマト』(1974年 – 1975年放送)のリメイク版です。私はテレビ放映時も毎週観ていましたが、やっぱりまた最初から最後まで観てしまいました。

 

宇宙戦艦ヤマトはこれまでも散々、さまざまな方法でリメイクされ続けて来ましたが本シリーズは好評のようで、劇場版新作も続々と公開されています。

 

私のようなオリジナル世代かつライトなファンからすると、今回のように「オリジナルのストーリーを最新技術でリメイク」というのが一番ありがたい。新ストーリーや新キャラだけでなく、設定まで大幅に変えられたりすると「だったらリメイクじゃなくてオリジナルでやれよ!」と思ってしまいます。旧作はそれぞれに思い入れのある部分が違うので、ヘタな改変、改悪されると激おこなのです。

 

本作も女性キャラが増員されて萌え要素が追加されたり、古代やデスラーがイマドキのイケメン風だったり、いろいろと改訂された箇所はありますが、トータルで見るとオリジナルに忠実で、なによりリスペクトを感じるので受け入れやすかったです。

 

なにより、最新技術で動くハイクオリティなヤマトを観ると、単純にワクワクします。(おそらく旧世代のコアな方はいろいろ不満もあるでしょうが・・・)

 

私は特に、楽曲が宮川泰氏のご子息である宮川彬良氏による、オリジナルスコアの再演奏、という点だけでもう、オールOK!なのです。やはりヤマトはあの楽曲あってのものですからね・・・。新作で流れるBGMを聴くと、「あーこの曲!」と「何もかもが懐かしい・・・」と家族の写真を落としそうになります。

 

ガンダムの原点は「打倒ヤマト、打倒西崎」

 

 

後に機動戦士ガンダムを作った富野由悠季氏

ガンダムを作ったモチベーションはヤマトを潰せ、西崎を潰せです。これしか、僕には無い。それは、未だにひとつの目標としてずっと残ってる事なんです。そういう意味では、そういう敵を設定させてくれた西崎さんとヤマトには大変、僕は感謝してます。言っちゃえば、あれがなければあそこまでは燃えなかったよねえ」

と語っています。

 

新世紀エヴァンゲリヲンを作った庵野秀明氏

「ヤマトがなければ今の自分はなかった」「ヤマトがあったから僕はアニメを見続けることができた」

と言い続け、2014年、リメイク版でオープニングの原画を担当してファンを騒然とさせました。

 

 

「テレビまんが」から「アニメーション」へ

 

歴史的に見ても、それまでちびっこが見る「テレビまんが」を青年、大人が鑑賞する「アニメーション」に変えたのはこの「宇宙戦艦ヤマト」でした

 

アニメのサントラ盤は38.6万枚の大ヒット、ついこの間「アナ雪」に抜かれるまで売上トップでした。

 

劇場版も大ヒットして、2作目は観客動員数400万人、興行収入21億円の大ヒット作となりました。

 

この宇宙戦艦ヤマトがなかったら、ガンダムもエヴァもなかったかもしれません。大げさではなく。

 

私はコアなアニメファンではないので、逐一追いかけてはいませんが、「社会現象」的なブームを巻き起こしたヤマト、ガンダム、エヴァという3作品が根っこの部分でつながっていたんだ、という点が非常に興味深いです。

 

 

ヤマトシリーズ 昭和編まとめ

 

この宇宙戦艦ヤマトシリーズはいくつもいくつもあるので、まずは昭和編のみおさらいします。

 

◼︎テレビシリーズ

①『宇宙戦艦ヤマト』1974年10月6日 – 1975年3月30日 読売テレビ制作・日本テレビ系列 全26話

④『宇宙戦艦ヤマト2』1978年10月14日 – 1979年4月7日 読売テレビ制作・日本テレビ系列 全26話

⑥『宇宙戦艦ヤマトIII』1980年10月11日 – 1981年4月4日 読売テレビ制作・日本テレビ系列 全25話

 

◼︎劇場版

②『宇宙戦艦ヤマト』1977年8月6日公開(内容はテレビアニメ1作目の総集編)

③『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』東映、1978年8月5日公開

⑤『ヤマトよ永遠に』東映、1980年8月2日公開

⑦『宇宙戦艦ヤマト 完結編』東映、1983年3月19日公開

 

となりますかね。ややこしい。さらにはこの間にテレビスペシャル版まであります。

 


 

大きな分岐点としては、劇場版『さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち』と、その後作られたテレビシリーズ『宇宙戦艦ヤマト2』は、基本的には同じストーリーを元にしていますが、結末が大きく異なっています。

 

要は「さらば」で全員死にます。が、なかったことにしてひたすら続いていくワケです。

 

つづきます。

コメント

  1. Hidari_uma より:

    ご無沙汰です!

    あれから、宇宙戦艦ヤマトのシリーズを一通り見て、現代版2199、2202の後で、2205新たなる旅立ちに期待していたら、2021年に映画公開が延期されたようです。

    もう一つ公開される『宇宙戦艦ヤマト』という時代 西暦2202年の選択も気になるけど、和歌山では公開されないのが残念!

    2205は見てみたい!でも、もう一つは大阪まで出かけて、お一人様で見る価値と勇気があるかどうか考え中・・・

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