悶絶 ズンドコ歌唱!昭和プロレスラーソングの世界!①白組編

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今回は、リクエストにお応えして昭和プロレスラーの唄う「プロレスラーソング」特集です。

 

昭和のスポーツ選手は、よくレコードを出しました。

 

世界の王貞治さんの「白いボール」、ミスター赤ヘル 山本浩二さんの「ひとり」、無頼派の江夏豊さんは「俺の詩」、燃える男 星野仙一さんは「しのび逢い」、江川事件で有名な小林繁さんは「亜希子」。琴風関(現 尾車親方)の「まわり道」は大ヒットしましたし、当時の長者番付常連のゴルフ界の帝王、ジャンボ尾崎さんの「サマーラブ」なんてのもありました…。

 

朴訥としたぶっきらぼうな歌唱から、プロ顔負けの技巧派、実力派までさまざま…。人気者=とりあえずレコード出しましょう、って時代だったのです。

 

もちろん、当時人気絶頂だった昭和のプロレス界も例外ではなく、数多くのプロレスラーがレコードを出しています。

 

入場テーマではなく、本人歌唱の「プロレスラーソング」

 

これがまた抱腹絶倒のズンドコ揃いで、マニアも多く、1999年にはそれらを集めた「格闘音楽大全プロレスQ第5回 プロレス紅白」というCDも発売されています。

 

それではまずは白組からスタートです!

(こちらで紹介している楽曲は上記CDには入っていない楽曲も含まれます)

 


 

◆マッチョドラゴン 藤波辰爾

 

キング・オブ・プロレスラーソングといえばこの曲です。

原曲はレゲエ歌手エディ グラントが1984年に発表した 「Boys in the Street」。これに完全オリジナルの日本語詞を付け、藤波が唄うカバーがこの「マッチョドラゴン」です。シングルレコードで発売され、一瞬だけ入場時に使用されましたが、場内を凍り付けするあまりのインパクトにお蔵入り、インスト版に差し替えられました。そして本人が拒絶してCD化されず、長く「伝説の」楽曲となっていました。

そして1999に発売された先のCDアルバムにて復刻されるや、瞬く間にその壊滅的な歌唱力が世界を震撼させます。ラジオでこの楽曲ブームの火付け役となった関根勤は「幼稚園児のような歌い方」。 後輩レスラーのケンドーカシンは海外遠征でテーマ曲に使用して「世界中どこで流しても客が笑う」と評しています。

ぜひフルボリュームでお聴きください。

 


 

◆「らしくもないぜ」 木村健悟

藤波をライバル視するイナズマ 木村健悟は「らしくもないぜ」「デュオ・ランバダ」のシングルで対抗します。藤波の歌唱を「あんなもの歌ではなく雑音だ。頭のてっぺんから音が出ている。逆立ちしても俺のがうまい」とこき下ろしますが、猪木から「実力と人気は違うから」と言われ、売上では案の定大敗してリング上と同じ結果に。うま過ぎて面白くもなんともないのもプロレスと同じです。

 


 

◆「燃えろ!吠えろ!タイガーマスク」 古舘伊知郎

https://nicotter.net/watch/sm29765145
※画は関係ありません

 

プロレスブーム真っ只中、過激な実況で人気者となった古舘伊知郎氏は、テレ朝社員にも関わらずタイガーの入場曲でレコードデビュー。B面は「約束したよ」という青春ソングでタイガーは無関係。腹式発声でなかなかの歌声です。私もこの当時、このCD買いましたよ。

 


 

◆「バーニングタイガー」 タイガーマスク

 

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※画は関係ありません

四次元殺法で社会現象となったスーパーヒーローも、レコード会社の魔の手からは逃れられず、新日後期にとうとう、歌手デビューさせられます。こちらも名曲ですが、本人がイヤがり会場ではインストバージョンに。タイガーはTVの歌合戦でエルビスを唄ってたのが印象深いです。

 


◆「ローリング・ドリーマー」ジャンボ鶴田

新日勢より早く、フォークギターが趣味の全日プロの若大将、ジャンボ鶴田は1981年にレコードデビュー。切ないメロディのラテンディスコ風のフュージョンソングの名曲ですが、見た目そのままな朴訥とした歌声はやや難があり、やはり会場ではインストバージョンが使用されていました。

なんとB面は本人作詞作曲のフォーク・ソング「サヨナラは言わないで」!


◆「エマの面影」マイティ井上

こちらは元国際プロレス、サマーソルトドロップと花柄パンツで有名なマイティの1984年リリースのナンバー。

敏いとうとハッピー&ブルーを彷彿させるムード歌謡で、唄もプロ顔負けの実力派です。

 


 

◆「ゆき子」阿修羅 原 

 

後の天龍の盟友となる阿修羅原も唄ってました。こちらは本格的な演歌ソングで、うますぎて面白くありません。

渋い第3極、国際プロレス勢は唄がうまいのは何故なのか。

 


 

◆「明日の誓い」長州力

明日の誓い / 長州力
明日の誓い / 長州力 オレの歌に文句あんのか、コラァ糞ぶかっけるぞ?!

ジャパンプロの総帥としてギリギリ全日時代、1986年の長州力。当時はトンガってましたし、まさかレコードデビューするとは、とファンを驚愕させました。宇崎竜童氏作曲ですが、「ff」っぽ過ぎます。そして予想外に悪くない唄声。

 


 

◆番外編 「かえるの笛」ジャイアント馬場

元子夫人との結婚披露パーティーでの幻の唄声。しかもアカペラ!意外と味わい深い美声、しかもうまいのです。

 

次回、紅組編に続きます!

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