「ビートたけしの歌」といえば、いまや切ない名曲「浅草キッド」一択になってしまった感がありますが…我々世代からすると、80年代中期にたけし軍団をバックに数々の歌番組で大暴れした、賑やかなロックテイスト溢れる楽曲の方が、印象的です。
中でも、大沢誉志幸さんが手がけた一連のシングルは、いま聴いてもカッコいい。ビートたけしにしか出せない、なんともいえない味わいのある歌声、シャウトも魅力的で、SpotifyとかAmazon musicなどで聴くことができますので、是非聴いてみてください。
そんなわけで、ビートたけしさんの80年代ヒット曲をご紹介します！
●「OK！ マリアンヌ」
（作詞:大津あきら/作曲:鈴木キサブロー）
コーセー化粧品秋のイメージソングで初のスマッシュヒット。
それまでも数々のシングル盤をリリースしていたたけしさんでしたが、世間一般に「たけしってこんなに歌がうまかったの？」と認知されたのは、この楽曲だった気がします。編曲は清水信之さんなんですね。
そして、なんといっても私が好きなのはこの後、大沢誉志幸さんが作曲した1984-85年ごろの楽曲です。
●「BIGな気分で歌わせろ」
（作詞:柳川 英巳/作曲:大沢誉志幸）
ブルージーなイントロからノリノリの8ビート、美しく切ないメロディラインの名曲です。
● 「抱いた腰がチャッチャッチャッ」
（作詞:大津あきら/作曲:大沢誉志幸）
ギターのカッティング、スキャット共に大沢節炸裂！のアッパーソング。たけし軍団を引き連れて歌番組で歌うたけしさんはそれまでの「お笑い芸人」のイメージをぶち壊すカッコよさがあり、アイドル並みの黄色い声援を浴びていました。この時期間違いなく「日本一売れて日本一忙しい男」の“勢い“が溢れていますね。
●「哀しい気分でジョーク」
（作詞:大津あきら/作曲:大沢誉志幸）
自身が主演した同名映画の主題歌。この曲もたけし軍団をバックに従えています。
この「大沢3部作」、歌詞も含めて、当時のたけしさんと時代の熱量と狂気、刹那を感じさせて、好きなんですよね。
たけしさんは「意外とハイトーンで傷のあるハスキーボイス」という点がとても似ています。大沢さんも沢田研二さん、吉川晃司さん、中森明菜さんの楽曲を手がけるなど「メロディアスながらブルージーな楽曲を書かせたらバツグンの新進のメロディメーカー」という時期。
なもんでタイミング的にも「たけしの歌に大沢楽曲」をプロデュースした人は、天才ですね。編曲についてはクレジットが見当たらずなのですが、井上鑑さんが手がけていたようです。
そのほかのおススメ楽曲
●「俺は絶対テクニシャン」
（作詞:来生えつこ/作曲:遠藤賢司）
本格的な歌手？デビュー曲（B面は相方、ビートきよしの「茅場町の女」）。YMOを意識したテクノパロディソング。
●「いたいけな夏」
（作曲:加瀬邦彦/編曲:伊藤銀次）
GSの加瀬邦彦さんが手がけた、湘南サウンドの佳曲です。
●「TAKESHIの、たかをくくろうか」
（作詞:谷川俊太郎/作曲:坂本龍一）
坂本教授作/編曲にベース細野さん、ドラムス幸宏さん。YMOが珍しく「普通の演奏」をしている、貴重な楽曲ですね。オールナイトニッポン エンディングテーマで、祭りの後のような寂寥感と懐かしさに溢れた名曲です。
●「嘲笑」
（作詞:北野武/作曲:玉置浩二）
星に想いを馳せる、シンプルでロマンティックなスローバラード。こういう一面もまた、たけしさんの魅力ですね。
●「浅草キッド」
（作詞/作曲:ビートたけし）
ご本人が2019年のNHK紅白歌合戦で歌い、ピース又吉直樹原作、130R板尾創路監督の映画「火花」の主題歌として主演の菅田将暉と桐谷健太がカバーするなど、すっかりたけしさんの代表作になったこの楽曲は、1986年8月発売のアルバム「浅草キッド」に収録されています。
たけしさんは映画のロケ中に軍団のグレート義太夫さんにギターを弾かせ、この楽曲を仕上げたのだとか。
ツービート結成前の相方との切ないエピソードが描かれています。
▼1986コンサート映像
コメント
MIYA TERU 様へ
豊富な知識と記憶力、表現力、好奇心のプログ楽しく味わいました。
ビートたけしさんの項目でも大したものです。
初期のプロレス話も、お生まれの時代？ですが双子の巨漢は覚えています。
（私は高田文夫先生と同じ年うまれです。力道山とデストロイヤーの対戦も
実況中継を見た世代です）
私はビートたけしさんのオールナイトニッポンを日本の口語芸術としてデジタルにて
全巻残したいと運動しています。ほぼ完成版が2017年に出来上がりました。
それには、水道橋博士事務所の協力もありました。
地上波とBS放送のたけしANN関連に、私の収集データが2度使われました。
（往年の放送関係者の皆様には無償にてDVDに入れてお贈りいたしました）
81，82，83年にはまだ音質不良分もあり、120分完全版を要求される方々もいます。
MIYA TERU 様が何か往年のオールナイトニッポンのデータをお持ちでしたら
物々交換ができませんか？
メールをいただきましたら、在庫のデータのリストをお送りいたします。
量としてはMP3 64Kで600Gくらいです。
毎日 5時間聴いて15年くらいでしよう。ｗ
たけし、たもり、さんま（ほんの少し）中島みゆき、とんねるず、
その他・・・大勢
MIYA TERU 様のデータがカセットテープのみでしたら、お送りいただきましたら
私がデジタル化MP3にしてお返しいたします。もちろんカセットテープも直ぐに
お返しいたします。
いままで、こんなネットにて「たけしオールナイトのテープをもっている」にて検索
して、交換をお願いしてきました。今までに1500本くらいです。
往年の中高生時代でしたら、命の次の何番目に大事なテープを、こんな「どこの
馬の骨」からの依頼でおくるはずのありませんが、もう30年経過したら
「大事に押入れに保管していても、死んだらどうせゴミで処分されるから
デジタル化して何方にも聞いていただきたい」
とか、「実家の倉庫に保管して捨てるのを忘れていた。」そんな事情でお送り
いただきました。
それからわらしべ長者の手口にて色んな方々と交換できました。
骨董の壷の交換でしたら、虚実偽物とかの不安がありますが、デジタルデータの
交換はダビングダビングを数百回でもへりません。ｗ
ネットには有名な収集家がいまして、その方と円満に交換できました。
そんな手法他で、膨大なデータが収集できました。
交換の際には、MIYA TERU 様より外付けHDD1T程度を郵送していただき
私が希望されるデータを詰め込んでお返しいたしますので、その中身を確認されて
から、データをお送りください。
どうぞ、ご検討ください。
809－0017
福岡県 中間市 桜台 1－10－15
093－245－6269
中村光男
中村さま、コメントありがとうございます！
「ビートたけしのオールナイトニッポン・全回デジタルアーカイブ活動」を推進されているとのこと、その情熱に感服いたします。
まさに後世に文化を伝える文化功労章ものの活動だと思います！
残念ながら私は当時のカセットテープは保有しておりませんが、このコメントを見てどなたか、
中村さんに協力したいという方が見つかればと祈っております。。。
遂に来た、タケちゃんの特集！ 10代の頃の自分にとってビートたけし、アントニオ猪木、佐野元春が３大ヒーローでした。それは今も変わりません。
「いたいけな夏」、シングル盤持ってたなー、アレンジは銀次さんやねんなー。
他にも「ロンリーボーイロンリーガール」「夜につまづき」「City Bird」「男というもの」・・・名曲ばかり！
今夜はタケちゃんを聴きながら寝ます。
ありがとうございました、今後も楽しみにしています。
コメントありがとうございます。たけしさんはマニアの熱がすごいのでうかつなことを書くと殺されそうですがw、フライデー襲撃事件（別記事あります）の後の釈明会見の姿とか見るとホント、カリスマだなぁと思います。
TERU様
たまたまこのブログを読んだ後に、TBSラジオの『東京ポッド許可局』という番組を聴いていたら、たけしさんの「夜につまずき」という曲がオンエアされて、あまりの偶然にビックリしました（たけしさん作詞、泉谷しげるさん作曲の曲だそうです）。
たけしさんの歌、魅力的な声でした！
いつもコメントありがとうございます！たけしさんの歌はもっと評価されてしかるべきですよね。紹介していない楽曲の他にもまだまだ名曲があるんですよね。。。